- 運転が上手くなりたい
- エンジンブレーキを使うメリットが知りたい
- エンジンブレーキの活用方法を知りたい
- 安全運転をしたい
運転が苦手な人の特徴としてエンジンブレーキを上手く使えていないことが多いと感じます。
上手く使えると緩やかな減速、スムーズな加速に繋がります。
そもそもエンジンブレーキとは走行中にアクセルペダルから足を離したときにかかるブレーキのことです。
シフトレバーが【D】ドライブ、【2】or【S】セカンド、【L】ローギアの状態でエンジンブレーキは作動します。
【D】<【2】or【S】<【L】の順番で減速の力が強くなります。
意識しなくても何気なく使っているエンジンブレーキですが、意識して上手く使えるようになると安全運転ができるだけではなく様々なメリットがあるので確認していきましょう!
スポンサーリンク
エンジンブレーキのメリット

- 燃費が良くなる
- 車酔いしづらくなる
- ブレーキパッドの消耗を軽減できる
- 事故のリスクを軽減
燃費が良くなる
アクセルから足を離すとエンジンへの燃料の供給がカットされて一時的に燃料消費を抑えられます。
これを上手く使い、高速道路での速度の調整や信号が赤になったときに緩やかな減速をすると燃料の消費を軽減させることができます。
燃費の良い運転をするには「急」がつく運転をしないことが大事なので急ブレーキにならないように減速・停止にエンジンブレーキを使うことで緩やかな速度の調整ができます。
ただ注意点として、エンジンブレーキはブレーキランプが点灯しないので停止の為の減速を開始する際には急な減速にならない程度にフットブレーキを踏み、後続車に減速を知らせましょう。
車酔いしづらくなる
燃費が良い運転と重なる部分はありますが、エンジンブレーキでの緩やかな速度調整をすることで車酔いの軽減にもつながります。
車に酔いやすい人は、急なブレーキやアクセル操作で体が揺れると酔いやすくなります。
エンジンブレーキを上手く使うことでフットブレーキで減速するよりも緩やかな速度の調整ができ乗り心地のいい運転ができるようになるでしょう。
周囲の状況の確認を常にしておくことでエンジンブレーキを使いやすくなり、結果的に急な操作を避けることにつながる
ブレーキパッドの消耗を軽減できる
フットブレーキではタイヤの回転力をブレーキパッドで制御して減速するのに対し、エンジンブレーキはタイヤの回転力でエンジンを動かす状態になり、その抵抗力で減速する仕組みなのでブレーキパッドに負担がかかりません。
ブレーキパッドは消耗品なので意識してフットブレーキを踏む回数を減らすことができると長持ちします。
特に山道などの長い下り坂や高速走行中のブレーキはブレーキパッドにかかる負担が大きいのでなるべくエンジンブレーキで減速できるようになるといいですね。
ブレーキパッドは消耗品。エンジンブレーキでの減速を上手く使い負担を減らそう
事故のリスクを軽減
エンジンブレーキを使うときには十分な車間距離を確保しておかないと上手く使うことができません。
なのでエンジンブレーキを使える状況は余裕をもって運転できていることになるので安全運転につながり、事故になるリスクを減らすことができます。
またエンジンブレーキで減速時に足をブレーキペダルに構えておくことでいつでも急な危険に対応することができます。
この構えブレーキも交差点や見通しの悪い道など危険が多い場所でとても有効なので同時に意識して運転できるようになるといいですね!
エンジンブレーキを有効に使うには前の車との車間距離を十分にあけておくことが必要になる
エンジンブレーキをどう活用すればいい?

エンジンブレーキを活用したほうが良い場面を解説していきます。
信号のある道路
エンジンブレーキのメリットとして燃費が良くなることを挙げましたが、車は発進のときに多く燃料を消費します。
高速道路より一般道の方が燃費が悪くなるのは停止、発進が多くなるからです。
一般道では信号があるのでどうしても停止・発進が多くなってしまいますが、エンジンブレーキを上手く活用して速度の調節をすることで停止する回数を減らすことができます。
信号を遠くから見たときに
「信号今は赤だけどもうすぐ変わりそうだな」
と思うときがあると思います。
このような状況のときにいつもより手前からエンジンブレーキをかけ減速して速度の調節をすると停止しなくても信号を通過できるようにもなります。
特に見通しの良い道路、遠くの信号まで見やすい道路だと手前から判断しやすいので活用してみてください。
山道
山道などの長い下り坂ではエンジンブレーキがとても有効になります。
むしろ長い下り坂を走行するときにはエンジンブレーキを上手く使わないと危険ですので覚えておきましょう。
長い下り坂では常に減速しながら走行することになりますが、このときにフットブレーキを連続で多用するとブレーキパッドの消耗が激しくなり、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。
それを防ぐためにエンジンブレーキで減速することでフットブレーキを踏む回数を減らす必要があります。
長い下り坂では【D】のままエンジンブレーキをかけるだけではなく速度によって【2】【S】など減速力の強いギアに落とし、減速するようにしましょう。
それでも速度が落ちきらないときには躊躇せずフットブレーキを踏み安全な速度で走行できるように調整します。
山道は特にエンジンブレーキの使いどき!状況によってギアを使い分けて安全な速度に減速しよう
高速道路の出口やSA・PAの入口
高速道路走行中は渋滞時を除き、速いスピードで走行しています。
本線から高速道路出口やSA・PA入口(減速車線)に逸れるとき十分に速度を落とす必要がありますが、このときに早めにエンジンブレーキをかけることでブレーキパッドの消耗も抑えられ、同乗者にとっても乗り心地の良い運転ができます。
しかし、本線を走っていた速度によってはエンジンブレーキだけでは速度が落としきれない場合もあるのでフットブレーキも併用も忘れないようにしてください。
順番としては
- 高速道路本線から車線変更をする
- アクセルから足を離しエンジンブレーキをかける
- (ギアを1段階下げて更に強いエンジンブレーキをかける)
- フットブレーキで安全な速度まで落とす
ギアを1段階下げてエンジンブレーキをかけるのはマニュアルモードや【O/D】のスイッチがある車種では有効です。
【D】の次のギアが【2】【S】になる車種では速度が出た状態からギアを落とすとエンジンの回転数が上がりすぎてしまい急激な減速になるのでオススメしません。
減速車線が短い場合はエンジンブレーキだけでは速度を落としきれないからフットブレーキも併用して十分に速度を落とそう
エンジンブレーキの注意点

エンジンブレーキの注意点として、ブレーキランプが点灯しないことを頭に入れておきましょう。
ブレーキランプが点灯しないので速度を落としたときに、後続車が減速に気付くのが遅れる可能性があります。
特に急激なブレーキのかかるギアを落としての減速をするときは注意しましょう。
(後続車からしたらびっくりします)
またエンジンブレーキだけでの停止はとても長い距離が必要になり、後続車に迷惑がかかるので基本はフットブレーキで止まることを頭に入れてエンジンブレーキを併用する形です。
- 速度の減速はエンジンブレーキとフットブレーキの併用
- 停止はフットブレーキのみ
- 減速でエンジンブレーキを使えるように車間距離を確保しながら走行
エンジンブレーキを上手く使えると様々なメリットがありますが、エンジンブレーキはあくまでもフットブレーキの補助として使うようにしてください。
この補助として使うエンジンブレーキを意識して使うことでフットブレーキだけに頼らない安全な運転ができるようになります。
まとめ
- 上手く使えると安全運転に繋がる
- 速度の加減がスムーズになり、燃費の向上、車酔い防止になる
- ギアを落とすことでより強いブレーキをかけることができる
- 山道の長い下り坂では使用が必須
- ブレーキランプが点灯しないことに注意
意識しなくてもエンジンブレーキを誰でも使っていますが、効果や特徴を理解してより安全な運転ができるようにしていきましょう!
また注意点も頭に入れておくことでエンジンブレーキが原因になる事故のリスクも減らせます。
正しく使い快適なドライブを楽しみましょう!

コメント